2022年09月15日

共有名義の不動産の持ち分トラブルについて

共有名義とは

不動産を一人で持っていれば単独名義、複数人で持っていれば共有名義です。
名義は、不動産を買う時に1円でも出資をしていれば持ち分に入ることができます。
現実的に、不動産は数千万するのがあたりまえなので、1円の出資というのは無いの
ですが、名義に入る事で様々な影響があります。

一番影響があるのは売却時です。その不動産を売却したいと思ったら、共有者全員の
同意が必要で、誰か一人でも同意がない場合、売却を進めることはできないのです。
アパートなど家賃収入を得られる物件を共有名義で購入したときは、賃料も出資割合により配分されます。また、月々の掛かる固定資産税などの税金も、出資割合で負担するのが一般的ですね。

共有持ち分トラブル

賃貸住居経営時にトラブルになりそうなのは、経営方針です。
例えば、物件の築年数が経過してくると、修繕工事が必要になりますが、修繕は多額のお金が掛かります。お金が高く掛かると、お互いの意見が合わないことが出てきます。

もし一方が、「お金をかけて修繕した方が良い」と主張しても、もう一人が、
「修繕は最低限に抑えて、まだ5年位は現状で行きたい」と、言えば修繕計画は進み
ません。

また、もし3人4人と共有者がいればもっと意見が合わない可能性が高くなり、修繕以外でも経営方針や維持管理の方針などでもかみ合わないことがあります。
共同で出資することで、一個人の出資額が抑えられリスク軽減となるのですが、
経営が始まるとさまざま苦労が単独名義よりも多くなって行きます。

共有名義でもう一つ思い浮かぶのが、夫婦間での共有です。不動産購入時に、一人の
資金では購入が難しい世帯が取る方法で、夫婦共有での不動産購入となります。

共有とすれば、予算を伸ばすことができ、より好立地で広い不動産を購入できる
チャンスが広がります。また、住宅ローン控除においては夫婦各々で税制優遇が
受けられるなど、恩恵が多いです。

しかし、何年か居住し離婚となると共有は厄介となります。どちらかが持ち分を
買い取ることや、売却する場合に持ち分で売却資金を分けるなど、不動産の処理も
一苦労なのです。

また、各々で目一杯のローンを組んで不動産を購入してしまった場合は大変危険です。夫婦どちらかが病気で休業、会社の業績不振で給与削減などがあるとローンを払い
きれない可能性もでてきます。共有の恩恵を使い、背伸びして不動産を購入する場合、将来的なリスクが大きいこともよく理解しないといけませんね。

まとめ

共有名義の不動産の活用や売却などで、ご相談やご依頼は、株式会社K'sまでぜひ
お気軽にご連絡ください。

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